サタンが最も憎んでいる本 (Page 5)

「大争闘」の書かれた目的-序論より

「最後の大争闘において、サタンは同じ政策を用い、同じ精神を発揮して、過去のすべての時代と同じように、同じ目的のために働くのである。これまでに見られたことが、これからも見られるであろう。ただ異なるところは、きたるべき争闘が、かつて世にみられなかったほどの恐ろしい激しさをもったものであるということである。サタンの欺瞞はもっと巧妙になり、彼の攻撃はもっと断固たるものとなる。彼は、もしできるなら、選民をも惑わそうとするであろう(マルコ 13:22参照)。

神の霊がわたしの心に、神のみことばの大いなる真理を開き、過去と未来の光景を示された時、わたしは、過去の争闘の歴史をたどるために、そして特に、急速に近づいている未来の争闘に照明を当てるために、自分にこのように示されたことを他の人々に知らせるよう命じられた。この目的を果たすにあたって、わたしは、各時代に世に与えられた大いなる試金石としての真理をたどることができるように、教会歴史における事件を選んでこれを分類した。この真理こそは、サタンの怒りと、世俗を愛する教会の敵意をひきおこし、しかも「死に至るまでそのいのちを惜しまなかった」人々によって維持されてきたものである(黙示録 12:11)。

こうした過去の記録の中に、われわれは、われわれの目の前にある争闘があらかじめ示されているのを見ることができる。これらをみ言葉の光と聖霊の解明とによって見る時に、われわれは悪魔の策略を見破ることができ、そして、再臨の時に主の前に「傷なき者として」立つ者が避けなければならない危険をも、見分けることができるのである。

本書の目的は、過去の争闘に関する新しい事実を提示することよりも、むしろ未来の諸事件に関する事実と原則とを明らかにすることにある。しかし、こうした過去のすべての記録を、光と暗黒との間の争闘の1部分として見る時、そこには新しい意義が認められるのである。そして、これらの諸事件は、未来に光を投げ、過去の改革者たちのように、神の召しを受けて、この世のすべての幸福を犠牲にしても「神の言葉とイエス・キリストの証のために」立つ人々の道を、照らすのである。

真理と誤謬との間の大争闘の模様を解明すること、サタンの策略を明らかにしこれに抵抗して勝利する方法を示すこと、神は正義と慈愛をもって被造物を取り扱われるということが明らかになるよう、罪の起源とその最終的処置に関して光を投げかけつつ、悪という大問題に満足のゆく解決を与えること、そして神の律法が聖であって不変のものであることを明示することー

これらが本書の目的である。人々が、本書によって、闇の力から救われ、「光のうちにある聖徒たちの特権にあずかるに足る者」となり、われわれを愛し、われわれのためにご自身をささげられた方を賛美するようになることを、著者は心から祈っている」。

E・G・ホワイト